【資料紹介】江戸時代の名所案内書 名所図会



◆都名所図会「大文字の送り火」(個人蔵)

 京都出身の読本作者である(あき)(さと)()(とう)は、数々の名所(めいしょ)図会(ずえ)を刊行しています。名所図会は名所・神社仏閣・景勝地(けいしょうち)などの由緒来歴や伝説などを記した本です。それまで主流だった名所記とは違い、鳥瞰図(ちょうかんず)のような上から見たような挿絵が多く使われているため、絵だけでも楽しむことができます。客観的にみた文章は読みやすく、その場所を訪れた際に案内書として使える実用的な本でもあります。作者の秋里籬島は画工を連れて各所を回り、数十冊に及ぶ名所図会を刊行し、注目を集めました。「木曽路(きそじ)名所(めいしょ)図会(ずえ)」では中津川も紹介されています。

令和2年度の企画展では「(みやこ)名所(めいしょ)図会(ずえ) 巻之一~三」を展示しています。「都名所図会」は最初の名所図会として1780年に刊行されました。上記の名所・神社仏閣・景勝地などの他にも大文字の送り火などの季節の行事も紹介しています。京都の市中は三冊でまとめられています。都を初めて訪れた人たちの旅の支えになったのではないでしょうか。

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都名所図会「銀閣寺」(個人蔵)



掲載(最終更新 : 2020年10月23日)

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